福島市ポイ捨てのない美しいまちづくり事業にて表彰/表彰記念/特別インタビュー/福島酸素株式会社 伊藤 俊一 社長/WEBデザイン夢彩図 小野 貴子

5年間続いている社屋周辺の清掃活動で表彰

[伊藤社長] ラッキーだったよね。 [小野] ラッキーというのはどういうことですか? [伊藤社長] 11年前から毎週金曜日の朝、社屋の周辺を毎週掃除してるんだけど、 11年前にちょうどこの社屋を新しくしたのね。 それで、会社の中だけじゃなくてせっかくだから 会社の外もキレイにしよういうことになって。 そして、ちょうどそんなときに市で事業がはじまったことを知ったの。 「ポイ捨てのない美しいまちづくり条例 」にもとづく 「ポイ捨てのない美しいまちづくり推進事業」 「ふくしまきれいにし隊」っていういわゆる清掃ボランティアだよね。 そういうのがあるなら、応募しようってことになって。 市の担当者が、お世話になっている方だったってことももしかして関係あるかな。

[小野] そうでしたか。それは、ラッキーというか 伊藤社長や社員の皆さんの、日ごろの仕事ぶりというか 行いがよいからこそですよね。 [伊藤社長] だって、毎週掃除して、報告書を提出していただけで 決して狙っていたわけじゃないんだよ。 それが結果的に賞をいただけることになって いろんなラッキーが重なったよね。 [小野] なるほど。そうはいっても5年間、続けるというのは なかなか出来ることではないと思いますが。 狙ってなかったんですか・・。

とりあえず人様のお役に立てることを

[伊藤社長] そう。ぜんぜん意識しなかったの。 もしかして欲があるうちはこういう賞は いただけなかったんじゃないかな。 なんていうか、お天道様はみてくれてるっていうか。 物欲が枯れてきた頃にもらえる(笑) [私] 枯れてるんですか?!(笑)

[伊藤社長] そう(笑) 「やるぞ」って宣言してプレッシャーをかけて 目標に一直線っていうやり方は僕自身あわないのかも。 もちろん、そのものズバリでやるやり方もあるけど 僕の場合は、結果を意識したり狙ったりしないで とりあえず人様のお役に立てることで、 目の前の出来ることをやっていくほうが合ってるのかな。 今回の件でいえば週に1回程度ならという感じで掃除していたら 全然、期待したり意識したりしていなかったけど 結果として、賞をいただけたっていうか。

スタッフの才能、意外な一面を発見

[伊藤社長] ラッキーといえば、社内にグレーチングを開ける 道具を作れるスタッフがいるとわかったこともラッキーだったよね。 グレーチングってわかる?側溝のフタのことで それを、あけて中のヘドロをとるんだけど。 それを開けるのがなかなか大変で。 そういう技術を持つスタッフがいるってわかったことも 合わせてラッキーだったよね。 [私] なるほど。 [伊藤社長] そうそう、今回の受賞で、そういう言い訳を 話す機会をもらえたことも、合わせてラッキーだったね。

[私] 言い訳ですか。そうでした、受賞の際に挨拶されたんですよね。 [伊藤社長] そう、言い訳。さっきも言ったことと重なるけど 言い訳が3つあるの。 一つ目は、社屋完成と同時に会社周辺も 掃除しようと思い立ったこと。 二つ目は、5年前に、ちょうど市で清掃ボランティア事業の募集をしていて それに応募したこと。 三つ目は、この森合地区の影響が大きいかな。

地域の影響と感謝の心

[私] 地区の影響というのは? [伊藤社長] 毎朝、会社周辺を散歩するんだけど いつも数人のおそうじするおじいさんがいるんだよね もともと、森合ってところは キレイにしようと思っているひとが居るところ。 この森合っていうところで 自然に今回の流れができたような気がしますね。

[私] なるほど。 経営理念にも「感謝の心で 私たちをはぐくむ 全てに奉仕します」とありますよね。 [伊藤社長] PTAであったり、地域への奉仕であったり 出来る限りそういうものを大切にしたいですね。